工作機械でのモノづくりはストレス解消なんだ。テレビシリーズを持つと時間がないけど、たまに1〜2日空くから仕事の合間にやるという感じ。常に、次はコレを作ろうというのが頭に入っているから、集中して作ってしまう。機械もコンピュータも全て独学でやりながら分かっていくという感じなんだけど、どちらもモノを作る道具だから、切ったり削ったり貼り付けたりとやってる事は同じなんだよね。ただ、出来たものを手にとって感触を味わう事が出来るかどうか(バーチャルとリアルの差)が違うだけ。僕はいつも設計図はひかないから、大体の形を頭の中で作って細かいとこを調整していく要領なんだ。酒飲んで、テレビ見ながらその辺のチラシの裏に絵を描いたり、実際に作ってる間にいいアイデアが湧いたらそこは取り替えちゃう。本当に完璧なモノにするのは難しいよね。手作りだから1コしか出来ない。でも同じものを2コ作りたくない。ロボットも、右手を作ったら左手は違うものにしたいんだ。
周りにはモノづくりのプロ(優秀な人)が多過ぎて、そういう人に見せるのは恥ずかしいんだけど、でもモノづくりは楽しい。
 
 
 
モノづくり自体は20数年前(この業界に入った頃)からやってた。仕事ではないけど、ロボットの原型を実際に作ってスポンサーにプレゼンしてたんだ。絵を何枚も描くより、実際の玩具(立体)を見せて伝えた方が理解してもらいやすいし、作るのが好きだからプレゼン用なんだけど始めたんだよね。
最初はドリルとナイフ、接着剤があれば出来るホウの木で木型(プラモデルになるもの)を自分で作りたいなと思ったんだ。だって、玩具の木型は職人さんが作る(片手間でやるのとは全然違う)からそれ自体美しいからね。それに変形・合体ロボットって、物理的に出来ない事があるから、それをさせないためにも木型を作るんだ。いくら格好良くても無理な事、形にならない事があるからね。
実際、玩具屋さんが設計して形にならないといわれるのも悔しいから、自分が作ったものは形になるという意味でも作ってた。
2002年2月28日 オフィスKにて
 
 
 
今は『ガンダムエース』(角川書店が2001年6月25日に創刊したガンダムコミック)という雑誌のコーナーを連載してて、そこで読者に遊びのヒントとしてモノづくりを紹介してる。今度発表するのは、ガンダムのメガネ。メガネケースも普通じゃつまらないから、メカニカルなものを作るために加工を始めようかなという段階なんだ。
知り合いのメガネ屋の息子にガンダム好きがいて、主旨を分かってくれてスムーズに話が進んでね。メガネにはガンダムっぽいものがいっぱいあるからパロディにしちゃえと、それがきっかけ。いわなきゃガンダムのメガネって分からないけど、自分でつけてもおかしくないデザインを考えてる。この年になると、色んな事を遊んでしまえと思うんだ。これもガンダムという作品がヒットしたからなんだけど。僕の場合、欲しいなというモノを作ると、たまたま発表する場(販売するしないは別)があるんだ。とりあえず雑誌のコーナーは、自分がやってる事を発表してるだけのWeb版じゃないホームページという感じだね。
 
 
 
昔は年4回くらいは海に行ってたから仕事なくなっちゃって(笑)、それで時間が出来たからステンドグラスのプロ養成コースに通ってステンドグラスを作ってた事もあった。5年前までは園芸(池や石垣造り)にもハマッてたんだけど、忙しくて海に潜りに行けなくなると南国のものが恋しくなって、温室まで作ってバナナやパパイヤを育てたりね。でも最近は地植えだったのを鉢に植え替えて、手入れもしてないな。地植えの時はバナナも200房ぐらいなって、ご近所に配ったりしたけどね。今みたいにガーデニングなんて言葉もなかった頃の、園芸だよね。寝ても醒めても植木の事を考えてる時期もあったけど、流行ってくると嫌になっちゃうんだ。皆がやる前にやりたいんだよ。機械も出来上がってしまうと飽きちゃう。出来上がったモノに対して執着はないんだ。それをとっておくという趣味もないから、作ったモノは色んな所に転がってるよ。
ちなみに自分が作ったもので家庭で役に立ってるものは、25年くらい前に作った洋式便器の蓋(木製)。あの素材が嫌で、木で便器の蓋をと思って作ってみた。それくらいかな。