小中学校の頃は、木版画で総理大臣賞とか文部大臣賞とかもらったんです。子供の頃は絵を描くか体を動かす事しかできなかったんで、おだてられるとすぐその気になっちゃって(笑)。影響を受けたわけじゃないけど好きな画家は、オーギュスト・ルノアール(※1)の作品とか、ポール・ゴーギャン(※2)の絵も好きですね。
私は人物はあまり描かないんです。作品は風景が多くて、街よりも自然の風景の方が好きですね。

(※1)オーギュスト・ルノアール
1841年フランス生まれ。人間に魅せられ、明るく柔らかい色彩でふくよかな裸の女性や少女の絵を多く手掛けた印象派の画家。1919年死去。
(※2)ポール・ゴーギャン
1848年フランス生まれ。1883年に株式仲買人の職を辞め、画業に専念。タヒチなどで制作した色面的で異国風の作品は20世紀美術に大きな影響を与える。1903年死去。
監督が「あれ良かったよ」と、感想を言ってくれるくらいなものでね。あとはカメラマンや照明さんが、「撮りやすかったよ」とか「当てやすかった」ってね。でも、カメラマンや照明さんによっては、自分のイメージで絵を壊すような当て方をする人もいるんですよ。だから私は「描いたものはそのまま生で当ててくれ」って、先に言うんです。
それから、プライベートで映画やテレビコマーシャルとかを観てると「俺が描いてないのに何だ?」っていう時があるんです。それは、俺が教えてたアシスタント(既に3人独立)が描いてたとかね。
彼らが活躍してる事は嬉しいですけど、どうも俺の仕事がなくなったなと思ったら(笑)。あとは特に外国ですけど、今は殆どコンピュータ合成ですよね。恐ろしい敵ができました(笑)。でも、今でもまだ描いたものでやりたいっていう監督がいますからね。
香港やトルコ、モンゴルなどの作品も結構あるんですが、それは全部向こうで描いてきたものなんです。写真やスケッチを元に太陽の位置を変えて、昼間を夕方にしちゃったり。実際に綺麗な虹が出てたのはチベットだったんですが、モンゴルの絵にその虹があったら面白いなと思って、自分で組み合わせてみたりね。
あと、向こうには馬の乳から作る馬乳酒というのがあって、冷やしてチーズを食べながら飲むんだけど、これが慣れると飲まずにはいられないくらい美味しい。パオ(モンゴル・遊牧民の住居)の主人も羊の頭を煮て接待してくれたけど、目ン玉出てるからウッとなるし。食べ物の好き嫌いはそんなにないけど、お腹はよくこわすね(笑)。旅すると見るものだけじゃなくて、こういう生活や自然とか色んな事があるからね。一昨年オーロラの絵を頼まれて、一週間フィンランドとノルウェーへ行ったんだ。向こうは白夜で殆ど真っ暗。やる事ないからいつも飲んでたな。この前は、北九州にできた恐竜館にタスマニアの木をというんで、わざわざタスマニアへ行って来たしね。
釣りが大好きで、渓流釣りがメインですけど今は海の方にもだいぶ凝ってる。鯛も鯵もみんな仕掛けが違うからついつい広がっちゃって、竿が何10本もあるんですよ。食べるのが趣味なんで、食べたい一心でね。メバルとかカサゴを煮るのは家内に任せますけど、刺身は自分でやらないと気が済まない。
海釣りは東京湾や相模湾、千葉の方にも行きます。渓流は特に東北で、自分の田舎の新潟(山奥で何泊もする)が多いですね。渓流だと岩魚ですけど、美味しいですよ。ただ、気持ち悪いっていう人もいるね。それは、岩魚は生き物(虫、蛾、蛇、鼠など)を食べる肉食だからなんですよ。
他は、毒蝮三太夫さんと野球もやってます。私がセカンドで2番。彼がファースト(前はサード)で3番なんですけど、なかなか面白いですよ。