24
第24回
2019年1月5日更新
廃墟の画家、ユベール・ロベール 古代と革命、ギロチンを免れた男の2つの時間
アテネのパンテオンを始めとする、ギリシャの古代遺跡をまわったことがある。2千年を超す…
第24回
2019年1月5日更新
マリー・アントワネットを描いた女流画家、ヴィジェ=ルブラン 運命の旅路
「廃墟の画家」として知られ、あわやギロチンにかけられるところだったユベール・ロベール…
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23
第23回
2018年10月23日更新
アガペーとエロスの間に ティツィアーノ「悔悛するマグダラのマリア」
旧約から新約まで、聖書は基本的には男性原理に貫かれている。しかし人間界が男女ふたつの性から成り立つ以上…
第23回
2018年10月23日更新
聖母マリアの乳房を探せ!
聖書が伝える聖母マリアは、処女のまま懐胎し、イエスを産んだとされ…
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22
第22回
2018年9月3日更新
レンブラント「ベルシャザールの饗宴」一宗教を超えた人間の真実
日本に桜の花が咲く頃、ヨーロッパにはイースター(復活祭)が訪れる。磔刑に処せられたイエス・キリストが、死後3日目に復活した…
第22回
2018年9月3日更新
旧約聖書が炙り出す画家レンブラント
北のヴェニスとも呼ばれるロシア、サンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館を…
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21
第21回
2018年6月15日更新
ヤン・ブリューゲル、花瓶の中の「世界」
オランダ、フランドル地域に、おそろしくリアリズムの研ぎ澄まされた静物画が盛んに描かれた時代があった。自然界の生き物、動植物を…
第21回
2018年6月015日更新
只今製作中
只今製作中です。
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20
第20回
2018年6月15日更新
木下杢太郎(きのしたもくたろう) 「百花譜」、終末の中の生いのち命の輝き
彼は多才な人だった。医学者であり、劇作家、翻訳家、美術史家、詩人でもあった。かつ絵をよくした。彼はまた多忙な人だった。大学病院での…
第20回
2018年6月15日更新
只今製作中
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19
第19回
2018年6月15日更新
猫に生き、猫を愛し、猫を描(か)いた 究極の猫画家、ルイス・ウェイン
この人には、世話になったことがある。猫の挿絵で知られたルイス・ウェイン(1869~1939)。2016年に出した『漱石と…
第19回
2018年6月15日更新
東アジアのキャッツ・ワールド
ルイス・ウェインによる猫の擬人画が、19世紀末から20世紀の初めにかけて、イギリスを…
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18
第18回
2018年1月02日更新
響き合う異魂。「猫画家」フジタ
世海外、とりわけヨーロッパに暮らす日本人にとって、フジタは(藤田嗣治)特別な存在である。私自身、10年に及んだイギリス暮しの折々に…
第18回
2018年1月02日更新
泰西名画に猫を探せ!
フジタが押しも押されもしない世界の「猫画家」であることは、先に述べた。近代の…
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17
第17回
2017年9月17日更新
時よとまれ!永遠の少女の輝き ~ベラスケスが描くマルガリータ王女~
世界の十大傑作絵画というくくりがあるなら、この絵は必ず選ばれるであろう。17世紀、スペイン絵画の黄金期を牽引したベラスケスの…
第17回
2017年9月17日更新
少女と画家。時のパズルを超えて。
古今東西、少女の絵を手がけた画家は少なくない。絵描きは少女に魅せられ、絵を通して…
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16
第16回
2017年8月22日更新
聖なる生命力 クールベの描いた樫の木
堂々たる木だ。樹齢数十年にはなるだろう。大地から聳え立つ太い幹は途中いくつもに分かれ、それぞれにまた幹をなし、そこからいくつもの枝を伸ばして豊かに葉を茂らせ…
第16回
2017年8月22日更新
木を描く画家たち
艶麗、夢幻の女性美を薫り高く描いたウィーン世紀末の巨匠、グスタフ・クリムト…
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15
第15回
2017年6月21日更新
芸術の魔力 クリムトの描いた幻のシューベルト
ウィーンは歴史に熟れた町だ。時間の堆積に発酵した美が、残照のように光り輝く。モーツァルトやベートーヴェンが生きた、永遠の音楽の都でもあることはもとより…
第15回
2017年6月21日更新
ピアノのある風景
黄金色に輝くネギ坊主のような球形の装飾を頂いたセセッシオン(分離派館)――。その…
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14
第14回
2017年5月02日更新
永遠なる幸福の瞬間(とき) ルノワール「ピアノを弾く少女たち」
壁を越えるものに惹かれる。絵画と音楽が交差する作品とあれば、おのずと注目が高まる。例えば、大のお気に入りのフェルメールのなかでも、ヴァージナル…
第14回
2017年5月02日更新
ピアノのある風景
ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」が、市民階級の経済的台頭によって一般家庭に…
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13
第13回
2017年3月29日更新
権力と愛欲の渦中に 英国テュ―ダー朝の宮廷画家、ホルバイン
生まれ育ったのはドイツのアウグスブルク、画業を生業(なりわい)に暮らし始めたのがスイスのバーゼル、そして画家として決定的な活躍の場となった所がイギリスの…
第13回
2017年3月29日更新
ホルバインとThe Tudors ~肖像画家を鍛えた宮廷の「主役たち」~
ヘンリー8世の宮廷画家となったホルバインが、偉丈夫の体躯堂々とした王の全身像を…
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12
第12回
2017年1月6日更新
「後宮」絵画の謎。「ガブリエル・デストレとその妹」(フォンテーヌブロー派)
美しい絵はいくらもあろう。だが、この絵のごとく、喉奥に刺さってとれぬ魚の小骨のように後々まで心に引っかかる絵は、そうあるものではない。寓意に満ちていることはわかる。だが容易には…
第12回
2017年1月6日更新
後宮の奥深くに ~フォンテーヌブロー派の匿名性~
王の御前で、絢爛たる騎士道の試合が行われようとしていた。観衆の喝采を浴びて…
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11
第11回
2016年10月08日更新
戻って行く世界。レンブラントの自画像
その人が暮らし活躍した町、アムステルダムはもとより、ロンドンやパリで、またベルリンやウィーン、ひいては日本の熱海市においてさえ、その筆になると言われるその人自身の姿に…
第11回
2016年10月08日更新
自画像という多面鏡
自画像という絵画ジャンルは、他人の肖像を描くよりも、よほど後になって生まれ…
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10
第10回
2016年8月11日更新
「聖母被昇天」ヴェネツィアの至宝、ティツィアーノ
人のすれ違うのがやっとという、狭い路地を進んだ。両側に聳え立つ壁に、靴音が響く。壁の向こう、建物の内部には何があるのか、いにしえの宮殿か商館か修道院か…
第10回
2016年8月11日更新
聖母像に想う ~もうひとつの愛の美神たち~
地中海沿いのリゾート地、コスタ・デル・ソルからほど近いスペインのマラガ。ピカソの…
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9
第9回
2016年6月28日更新
クラナッハ。貧乳のヴィーナスが放つ至高のエロス
人間復興を奉じてイタリアにルネサンスが発祥して以来、多くの裸身の女性たちがキャンバスに登場することになったが…
第9回
2016年6月28日更新
ヴィーナスの揺曳 ~クラナッハの「眠れる美女」たち~
私の想いはなおもクラナッハに留まり、ヴィーナス像の不思議な美のたゆたいの中に揺れている…
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8
第8回
2016年3月8日更新
あなにやし! 愛のイコン、春画
会場にいた2時間半ほどの間に、一体いくつのその姿、その場面を目にしたことだろう。睦み合い、絡み合う男女、そのものずばりの…
第8回
2016年3月8日更新
裸婦に思う。「借り着」を剥いだその下に
ヨーロッパの美術館に行くと、繰り返し現れ、否応なく目を惹くことになるのが…
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7
第7回
2015年12月12日更新
シャガール、喪失者の夢想
「月日は百代の過客にして」とは『奥の細道』の書き出しであったが、なるほど生きるということ、日々齢を重ねるということは、現在を…
第7回
2015年12月12日更新
微笑みの鏡。シャガールと音楽、劇場
ルーブルは語るにしかず、オルセーもよい、ポンピドーも面白い。しかし…
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6
第6回
2015年10月6日更新
炎の画家・ゴッホが仰いだ星空
彼の描く絵は、いつもぎらぎらしている。風景であれ、ヒマワリの花のような静物であれ、自身を含む肖像であれ、きまってその絵はぎらぎらと…
第6回
2015年10月6日更新
魂のユートピア。ゴッホが夢見た「日本」
パリを発った汽車は、一路南を目指した。1888年2月下旬――、目的地の…
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5
第5回
2015年9月8日更新
マグリットは「禅」である!
30年近くも前になるが、「日曜美術館」(NHK)の制作班にいたことがある。若手ディレクターとして最初に登板し採りあげたのが、ベルギーの…
第5回
2015年9月8日更新
「禅」で読み解くマグリットの謎
部屋の壁に穿たれた格子窓がある。今、窓外を牛が通る。頭が、角が、四肢が格子窓を…
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4
第4回
2015年5月9日更新
一木一草の輝き ~ボタニカル・アートの「命」~
「ああ、イギリスだ」……。会場に足を踏み入れるなり、胸の焼けるような郷愁を覚えた。ひとしきり続いた火照りが退くと、今度は穏やかな心地よさが胸を浸した。これもまた、イギリスを…
第4回
2015年5月9日更新
川原慶賀、世界が認めた日本のボタニカル・アート
キューガーデン(王立植物園)のあるロンドンは、種苗や標本、植物画にいたるまで、世界の緑の集積地であった。そしてもうひとつ、ロンドンと並んで、海の彼方から緑が集められた…
3
第3回
2015年3月31日更新
ブリューゲルとの邂逅。そのたじろがぬ視座。
小学校6年生の時のことだったと記憶する。小遣い銭を溜め、初めてLPレコードを買った。ベートーヴェン作曲、交響曲第6番「田園」―。アンドレ・クリュイタンスが…
第3回
2015年3月31日更新
ブリューゲルとタルコフスキー。こだまする魂
ウィーンの美術史美術館のブリューゲルの部屋に足を踏み入れた者なら、誰しもが一連の作品群から発せられる独特の気に息を呑み、豊饒にして濃厚な世界を前に、必ずや…
2
第2回
2015年1月11日更新
挿絵の魅力。不滅の物語に不滅のアート
イギリスに暮した頃、よく古典物のペーパーバック(文庫本)を買った。「積ん読」になってしまったものも多いが、それなりに数をそろえてみると…
第2回
2015年1月11日更新
漱石の『猫』が開いた物語とアートの新時代
秋の日の午後、東京駒場の日本近代文学館で幸福なひと時をすごした。熟れ行く季節の穏やかな陽射しが射し込む閲覧室に座をしめた私の前には…
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第1回
2014年12月2日更新
ロンドンでフェルメールを独り占め
巨大な円柱が並ぶファサードから中に入ると、私の足は決まってある場所へと向かった。ロンドン、ナショナル・ギャラリーは…
第1回
2014年12月2日更新
フェルメールと春信、瞬間に込められたふくよかな物語
私の心は、なおもロンドンのナショナル・ギャラリーのフェルメールの部屋に留まっている。「ヴァージナルの前に立つ女」と…